マルハンダイニング

マルハンダイニング

2019 イズムの芽 episode 語り継ぐ、代表エピソードをみんなで選ぼう

No.1

流れる涙を笑顔に変える

金賞 ポスター

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経堂店には若いスタッフが多く、約8割のスタッフは大学生で構成されており元気とやる気に満ちたスタッフばかりです。私たちのお店は居酒屋ではありますが、将来を見据えて完全禁煙となっています。特にご家族連れのお客様には大変人気の高いお店で週末はお子様の声でお店に活気がつきます。そんなお店だからこそのエピソード紹介です。

ある週末の夕方頃でした。ご家族で4人、お若いご夫婦にお兄ちゃんが5歳くらい、弟さんが2歳くらいで来店されました。お子様たちは楽しそうに過ごされ、串をおいしそうに食べながらお店のサービスの一環でジュースを頼むごとにジャンケンをし勝ち負けでジュースのお値段が変わるゲームで楽しまれておりました。その姿をスタッフ、周りのお客様も見ながら和やかに時間が進みました。

ご家族がそろそろ帰る頃、お店では無料でお子様たちに手作りソフトクリームをプレゼントする事になっており、スタッフと一緒にソフトクリームを作る事がお子様の間で楽しみの行事でした。先にお兄ちゃんがソフトクリームを作り笑顔で食べ、その姿をうらやましそうにしている弟さんがソフトクリームの種類を選んでいると、たまたまラムネアイスがいいと伝えてくれたのですが売切れで「違うアイスにしよっか?」といったところ、お母様がこの子は乳製品アレルギーでラムネアイスしか食べられないと言われ「お兄ちゃんは食べて僕はダメなの?」と大粒の涙を零しながら席に戻っていく姿に、後ろで作業していた小出さんが「遠藤さん、俺、アイス買ってきていいですか?」「おお!」と私は答え、小出さんは猛ダッシュでラムネの種類のアイスをその子に届けてくれました。

寒い季節の中、小出さんは汗を流しながら、お子様の笑顔のために走り終え「遠藤さん、あの子を笑顔にしてみせましたよ!」と自慢げに言ってきたので「そうかい。ありがとう。」と伝えました。さっきまで大声で泣いていたお子様はおいしそうにアイスを食べ、帰りは笑顔で帰りました。

私は外まで見送ると小さな手で大きく手を振り「バイバーイ」と大きな声で言ってくれました。小出さんは先に時間が来て帰ってしまいましたがその声はきっと小出さんの心まで届いたと思っております。

投稿者のひとこと

サービスとか、おもてなしとか言うのは簡単ですが、ただ笑顔にしたいと思い行動した結果、泣き顔を笑顔に変える行動こそが本物のサービスである。

投稿者遠藤 真之さん

No.2

大きな力

銀賞 ポスター

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今年、長年お勤めいただいていた春山さんが急逝されました。春山さんは、前橋西片貝店オープンより15年間もの間勤めてくださり、群馬エリアでも一番長く、エリアで知らないスタッフはいないリーダーさんでした。

いつも満面の笑顔で迎えてくださり、とてもおおらかでマルハンスタッフにもお母さんのように慕われていました。お客様とのコミュニケーションもお上手で、イベントなどがあると率先して販売して、エリア内ではいつも早い完売もしてくださっていました。突然のことで、私たちだけでなくお客様もとても悲しまれました。カウンターで泣かれ春山さんとの思い出話をしてくださるお客様もいらっしゃいました。

お客様にとっても、大きな存在であった春山さん。みんなで途方にくれましたが、長年お店を守ってくれていた意志を引き継ぎ繋げていくことが今の私たちのできることだとエリア一丸となって応援に入り、前橋西片貝店をよく知ろうとしてきました。その時のパワー ・・・

みんなの思いを一つにすると、こんなに大きな力になるんだと実感しました。今では新しい方も入り、だんだんと落ち着きを取り戻してきました。ここまで春山さんが守ってくれたお店を大事にこれからも支え進んでいきたいと思っています。

投稿者のひとこと

近くにはたくさんの仲間がいる。同じ想いの仲間が集まるととても大きな力になると実感しました。

投稿者河野 千里さん

No.3

タバコとおでんの
元気なお父さん

銅賞 ポスター

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私は、コンビニでアルバイトを始めて、もう2年半ぐらいになります。アルバイトを始めた最初のころ、今までのアルバイトとは違いお客様への挨拶に対して、店長や先輩スタッフさんから沢山、注意や指導されたことを覚えています。そんな挨拶の大切さを実感したいつもタバコとおでんを買う元気なお客様(お父さん)のお話をしたいと思います。

「いつものたばこ、2個!!!」といつも元気よく店内に入ってくる常連のお客様です。こちらのお客様は、以前は正直、苦手なお客様でした。でも、挨拶だけは自分なりに頑張ろうと取り組んでいました。そんなある日、お父さんから…

「家では一人」

「家族の写真を見て一人で話をしているねん」

こちらのお父さんは、現在、お一人で住まわれているようで悲しそうに私たちにお話をしてくれました。私はこの話をどう返そうか悩んでいると、お父さんは「家は一人で寂しいけれど、この店は、こうやって話をしてくれる人がいるから楽しい。」「また来るわ!」と言って頂き、いつもどおり元気にお帰りになられました。私は、正直そのようなことをお話されるとは思っていなかったので戸惑いましたが、挨拶の大切さや意味を少し分かった気がします。

私自身もお父さんに元気をもらいました。

「この店はいつも接客がいいね」「また、来たい」そう思っていただけるような挨拶・接客をしていきたいと思います。

投稿者のひとこと

挨拶は、お客様の心を開きお客様を元気にすることが出来ます!!
これから私は後輩に挨拶の大切さを伝えていきたいです。

投稿者清水 華恋さん

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