マルハンダイニング

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2016 イズムの芽 episode 語り継ぐ、代表エピソードをみんなで選ぼう

No.1

感謝

金賞 ポスター

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2016 年1月25日
九州地方は強い寒波の影響で大雪となり、ここ大牟田市では水道管の破裂による大規模な断水がありました。私は正直、そこまで深く考えておらず、そのうち出てくるだろう…そんな甘い考えでいました。

しかし、思っていた以上に被害が大きく、街全体の水が止まった状態でごはんどきも臨時休業となり、私達スタッフも厳しい生活を送ることになりました。いままで蛇口をひねると当たり前に出てた水、それが一滴も出ない。スーパーへ行ってもどこも水はなく、自衛隊の給水所で寒空の中、長蛇の列…2時間以上並んでようやく水を貰うことができ、生まれて初めての経験をしました。

その日の夕方…一本の電話がありました。光益さんからでした。「のむー?大丈夫?今、お水を持って向かってるから、他のスタッフにも連絡とってみて!」と。私は「え?水?ここら辺にはもう無いはずだけど …」と状況をつかめないままスタッフ全員に連絡をとり、マルハン大牟田銀水店の駐車場で待ち合わせをしました。

私も急いで行ってみると、そこには光益さんと佐賀店の武藤さんの姿がありました。お2人は車の中からポリタンクに入った水とペットボトルの水を次々と私達の車に積んで下さり私はパニック状態で尋ねました。「どうしたんですか?このお水?え?どこも売り切れだったのに …」集まったスタッフのご家族からも同様の言葉が出ていました。

すると「二手に分かれて探したらあったよ… 何とか皆の分、かき集めてきたから」と笑顔で。私は胸が熱くなり言葉が出ませんでした。武藤さんは自分の家も断水になっていたにも関わらず私達の為に沢山の水を集めて来て下さいました。私だったらこんな事できるのだろうか?人が困っていたら助ける事ができるだろうか?色んなことが頭をよぎりました。そして自分がとても小さく見えました。何よりお2人の気持ちが嬉しく感謝しかありませんでした。

それから2日後…無事、水が出るようになり、洗い物、お風呂、洗濯、トイレが使えた時は本当に嬉しかったです。あの日から … 水の有難みが強くなり、特に節水には気をつかうようになりました。今回、当たり前に出来ていた事が出来ない!それがどれだけ大変で辛いことか身をもって知りました。光益さん、武藤さんのように、私もお客様やスタッフに優しい心を持って接していきたい!と思います。そしてお客様から、ごはんどきに行けば元気になれる!また行きたい!そう思って頂ける様、日々感謝の気持ちを忘れず優しい心で美味しいご飯を作っていきます。

投稿者のひとこと

お2人の行動が、本当に嬉しかったです。私もそんなお2人のように、人の気持ちになって行動し、感動を与える接客をしていきます。

投稿者野村 紗有里さん・大牟田銀水店 スタッフ一同

No.2

見えない気づきの温かさ

銀賞 ポスター

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ダイニング本社で給湯室当番の際に起きたエピソードです。

給湯室当番は、本社内で定期的に順番が回ってきます。当番の内容は冷蔵庫やシンク周りの清掃、雑巾の洗濯です。

ある給湯当番の日、私はいつものように冷蔵庫やシンクなどを清掃し、同時に雑巾の洗濯をしていました。そして、洗濯が終わり、雑巾を干し始めた途中で急なお客様の訪問がありました。雑巾を全部干し終わっていませんでしたが途中で手を止め、お客様応対をしました。しばらくしてお客様応対が終わり雑巾を干している途中だったのを思い出して慌てて物干しの場所に行きました。

すると、まだ2~3枚しか干していなかったはずの雑巾が見事に全部干してあったのです。驚きと同時に、親切な行いにとても心が温かくなりました。きっと、雑巾が途中で放置されているのを見かねた誰かがそっと、手伝ってくれたのかもしれません。

このエピソードですが、私以外にも数人の方が同じような体験をされていることがわかりました。

このように表に見えない素晴らしい行動をしている方が1人なのか数人なのかはわかりません。気づいて行動する。これは当たり前のことですが実践するのは簡単ではありません。仮に気づいたとしても行動に移せずそのままにしておくことが多いと思います。その行動ができる人は、気づきマインドと自ら行動するマインドの両方を兼ね備えた人です。

私はこの体験を通して、他の人をさりげなくフォローできる人がいることをとても嬉しく思うと同時に私自身も些細なことに気づき行動できる人になりたいと思いました。

投稿者のひとこと

その後、「雑巾干しておいたよ」と名乗る人もなく、誰がやってくれたかはいまだにわかりません。しかし、ダイニング本社の誰かがそっと行ってくれたのです温かい気づきの素晴らしさを感じることができました。

投稿者塚本 美由紀さん

No.3

大切な仲間とともに

銅賞 ポスター

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茂原店のリーダーを任されて1年2ヶ月が経ちました。リーダーになった時、自分なりに1つの目標を立ててみました。それは『 良いお店をつくる 』という、とても漠然としたものでした。その内容は…

①まずは自分から行動する

②背中を見てもらい共感を得る → 一緒に働く仲間1人ひとりの行動につながる存在になる

③共感、行動してくれる仲間に感謝し、より良いチームを作り上げる → お客様、スタッフ共に心地の良いお店づくり

という、自分への課題を設定して、ただ、がむしゃらに日々を過ごしてきました。しかし、この目標を立てて日々努力することが、イコール『 良いお店 』とは簡単につながらないのではないか?と思うようになりました。何か、違う…

“私が1人で考え行動しても、仲間の話を聞いたり、自分の思いを伝えたりしていなかったのではないか?”
と、今後、どうしたら良いのかと悩んでいた時、イズムエピソードの募集のお知らせがありました。
“これはチャンスかも …?”

イズムエピソードを書くことで、お店で働く仲間1人ひとりの思いと自分の思いを交換、共有し日常のさまざまな出来事の中からたくさんの新しい発見や創造性などが生まれてくるのではないか?と私は考えました。そこで、連絡ノートにこう記しました。

『イズムエピソードのしめ切りは1/15です。全員必ず提出して下さい!!』全員必ず提出というやや強引な形でのお願いに対し、それぞれが皆、本当に悩みながらも1つの文章を書き上げてくれました。1人ひとり、色々な角度からエピソードが完成し、それを仲間と共有できた時、皆で同じ方向を向いて何かを成し遂げる喜びや新たな発見が生まれました。

今回このような機会をもった事で、茂原店の仲間として同じ目的に向かい一生懸命に取り組めた事それこそが『良いお店づくり』につながっていく一歩なんだなぁ、と実感することができました。

投稿者のひとこと

それぞれの持つ個性があるからこそ、集まった時のパワーってすごいんだぞ!っていう気持ちで日々大切な仲間への感謝を忘れることなく、これからも素敵な仲間と共に一歩一歩進んでいきたいと思います。

投稿者原口 慶子さん

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